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歴史・文化の活用を考えるニューツーリズム促進分科会・日商観光振興大会2004《その3》
   日本商工会議所『観光振興大会2004』その3

   《歴史・文化の活用を考えるニューツーリズム促進分科会

  私的報告

  ナベサダの出身だからか,ジャズバーの多い宇都宮市.
  戦後,中国から苦労に苦労を重ねてやっと引き揚げてき、その杵柄で戦後の荒廃する町で中華料理ギョウザ提供の店を開業され,今やギョウザ全国一を誇る宇都宮.
  更に全国バーテンダー協会コンクール金賞受賞者数日本一からか,カクテルバーの多さを誇る宇都宮.
 出発前、大会初日懇親会終了後は,そんな《宇都宮の夜》を楽しむという計画を,こっそりたてていた.

 が,良からぬ企ては見事に破綻した.

 
 司会の,
 「2日目、
  《歴史・文化の活用を考えるニューツーリズム促進分科会》
  分科会は、午前九時から宇都宮から1時間以上かかる足利市で開催されるので、
  懇親会終了後バス移動」
というアナウンスに,頭をたれる.
 隣の小樽商工会議所のF氏が,ニヤニヤ.

 更に、パネルディスカッションのコーディネーターをされた,運河保存運動では大変お世話になった西村幸夫(東大教授)氏に,懇親会場で見つかってしまい,
  「折角小樽から来て足利市の分科会に出られるなら、分科会終了後の市
   内視察も是非していって。 
   足利のまちづくり市民運動も頑張っているのだから」
と声がけされてしまった.
 そう言われたら流石の私も断れず、横で聞きつけた大会事務局の方がさっさと市内視察組に入れてくれた(._.)

 ・・折角、分科会を終えて羽田に向かうまでの時間を、日本の住民運動の先駆・足尾銅山・反公害運動の指導者・田中正造宅の見学や,蕎麦の街・足利にある天下の一茶庵本店で蕎麦屋酒を,という奥の手のプランもこれで破産.

 でも、懇親会では、下関のエージェント会社支店長から,
 「まだ小樽のツアーアナウンスが少ない、小樽は中国・九州ではまだまだ売れる素材、
  もっと中国・九州をターゲットにしたキャンペーンを」
と,嬉しい声掛けをいただく.

 やがて、大会初日懇親会の中締め.
 宇都宮分科会出席で,移動のないF氏はニヤニヤ.
 「カクテルバーと餃子とジャズは私に任せて!」と言いたげに見送ってくれるF氏を睨み返し、懇親会会場から真っ直ぐ一路足利市へバスで直行.

 真っ暗やみで町並みや窓からの風景も味わえず,深夜にホテル入りし,未練たらしく宇都宮市と足利市公式サイトをチェック,泊まったホテルにLAN配線はなくスピードの遅いPHSでガマン,が,結局懇親会のアルコールの酔いと睡魔に負け,素直に就寝.

 翌朝六時起床,朝風呂に入り,小樽マニア大集合ウェブとしりべしiネットをとろいPHSに接続してチェック.
 しりべしiネット・余市iセンターのI嬢から,最近《小樽iセンターだより》の更新が遅れてるというお叱りメールに慌てて《しりべしiネット・小樽だより》を更新し,分科会会場へバスで直行.
 足利商工会議所がある栃木県南地域地場産業振興センター・ホールに.

 約130名前後が分科会に参加した.
 ホテル宿泊者が一番早く到着.


  会場の壁面には,
                   「消えた足利の大きな遺産
 とういうパネル展示がされて目をひく.

  消えた足利遺産パネルをこういう場で展示するのを許す足利商工会議所の度量に,まずは感心する.
  わが街でこのような全国規模の大会開催で,「消えた小樽歴史的建造物遺産」展などやろうと企画したら,すぐ,如何なものかとなり,企画実現はならないだろう.
  同じ商工会議所でも,温度は違う.
  かつて,銘仙をはじめとする紡績工業で財を成した足利商人達が競って築いた,しかしながら今日残ってはいない名建築の数々の写真が,パネルになって飾られている.
  それも、テーマが《歴史・文化の活用を考えるニューツーリズム促進分科会》会場に,である.
  歴史・文化の活用を軸にしたニューツーリズムを,まちづくりとして展開しようと志向する日本全国から来られた参加者に,
 「失ってからでは遅いのだ!」
と,ストレートに問題提起をしているパネル展示であり,日本商工会議所がその展示に異議を挟まない事に唸り,この分科会のコーディネーターの心意気と想いが,伝わってくる.
  この足利分科会を準備された方々の想いなのか,コーディネートされた丁野氏の意向なのか,いずれにしてもこの日商観光振興大会・分科会運営の姿勢を,全国の地方都市や町村の商工会議所や商工会,まちづくり市民運動の担い手に知らせたい.
 参加者の皆さんが来られ,折角のパネル展示をゆっくり見る時間がないのが,惜しまれる企画だった.
 
 いよいよ分科会が開幕.
 足利商工会議所会頭・板橋氏、足利市長・由谷市長の挨拶を頂き、本番突入。




  コーディネーター:
  (財)社会経済生産性本部研究主幹:丁野 朗氏
 が、分科会論議を促進するため,
  須田寛日本商工会議所・観光小委員会委員長
 に問題提起を求める.

  須田委員長は,
  「日本の観光は低迷の段階に入った。多くの観光都市エリアでその入り込み
   数は良くて横ばい微減、激減している現状がある.
   これらのエリアをみると,観光客のニーズに対応していない大量の画一的
   能率的見事なワンセット観光である.
   景色だけの観光・宴席スタイルは完全に飽きられ,家族や一人旅シフト
   ているのにそれへの対応はまにあっていない.
   すでにモノをただ見る観光では不満足であり,体験観光へシフトし,余暇を利用とし
   た学習観光へのシフトに間にあってない.
   更には,観光のなかのジャンルで競争が激化している.
   国内観光は,海外観光地との激烈な競争に入っている.
   それは,海外旅行交通費が国内旅行より安価になっているのが原因でもある.
   又,アミューズメント分野が充実して観光分野とバトル時代に突入した.
   ワールドカップ,オリンピックになると観光地さびれる現実がある.
   テーマ観光としての,産業観光、街道観光、都市観光にしっかりシフトするための分
   科会である事のぞむ。」
と問題提起をして,いよいよ分科会が開始する.



 パネリストは,
 ・豊後高田商工会議所常議員・商業まちづくり委員会会長 安部谷次郎氏
 ・(財)日本交通公社研究調査部次長          梅川 智也氏
 ・足利工業大学非常勤講師、産業考古学会評議員     日下部高明氏

の三氏。

 まず、ニューツーリズムとは何か?という問題提起から,今,昭和三十年代商店街の整備から多くの観光客誘致に成功している豊後高田商工会議所・安倍谷次郎氏から,「豊後高田型ニューツーリズム」の報告を受けた.

  トップバッター、豊後高田商工会議所常議員・商業まちづくり委員会会長
 ・安倍谷次郎氏は、
  「最初は昭和の商店街などイメージしてなかった。
   大分県の中で一番小さな『まち』で、最終ランナーとして
   豊後高田再活性化構想をと、行政から求められた。
   ところが、コンサルタントが提案してきたものは、周辺の町と同じ再活性化構想・「郊外に共同店舗構想を」というものでした。
 しかし、豊後高田は『まち』の密度がうすくなっているにも拘わらず、既存の商店街、生活資源・産業資源がある。
 その構造を壊して郊外型共同店舗を主張するコンサルタントと結局衝突することになる。
 自前の再活性化構想のスタートだった。

  ・ 歴史的な農業倉庫の存在。
  ・ ロフトルネサンス94というイベント。美術館やコンサート。
  ・ これで行政が農業倉庫を購入。
  ・数日のイベントから365日の運営。
  ・ 昭和のものならそんな費用はかからん、という窮余の一策
  ・コンサルに頼まず、会議所がその運営の実態調査をする。
  ・ 『まち』のことがわからないので『まち』のボランティアガイドを作
   ることで『まち』の調査もやってもらう。
  ・エージェントがお客を連れてきたい福岡圏内の観光客のニーズにあっ
   たもの
ということで今日の豊後高田の成功がある。
 確かに観光入り込みは増えたが、まだまだで、今度は『まち』と『里』と『山』の3つをコピーに打ち出し、宿泊型観光への転換、町屋や木蝋の『まち』で残っている昔の工場の再活用を展望している。
 そういう資産を産業遺産観光の構築と土産品生産への転換へと志向していく,と.

  続いて、
  (財)日本交通公社研究調査部次長 梅川智也氏
 が「ニューツーリズムのビジネス展開の可能性」を提起された.
  求められる新しい観光を、持続発展可能な観光ということでサステビナル
 ツーリズムとかオルタナティブツーリズムと言ってきたが、なかなかわかり
 にくい。
 「ニューツーリズム」という表現はいい。
  観光はそもそも中国の古書・易経に基づく。
  江戸時代末期、観光丸と咸臨丸の二隻の船が作られ、咸臨丸は初めてアメリカにわたっ
  たが、この船の名前も易経からきていて「観光と咸臨」はもともとセットの言葉。
  観光と咸臨には最初から「まちづくり」が含まれていた。
  その意味で、「地域づくりの哲学」を「ニューツーリズム」に組み込みたい。
   ●サステナビリティ→持続可能な開発
   ●サスティナビリティを維持する環境保護
   ●自律→来場者数に惑わされない、これからは「質」
    入り込み制限=キャリングキャパシティ。→制限,自ら律する。
   ●利潤の確保→ボランティアの考え方の転換。
   ●地域自立型経済。地域循環型経済、地産地消で付加価値。
  観光需要の拡大と観光需要の質がおいつかない。
  発地型ツーリズムから着地型ツーリズム、オプショナルツアー商品づくりがこれからの
  大事な視点。
  三重県の着地型商品の開発の試み。
  消費者=観光客につながらない状況を三重県観光開発システムズを県がつくることで接
  着剤の役割を担う。
  ニューツーリズムのキーワードは、
  ・地域資源を活用する、それを如何にテーマ性、ストーリー性、核をつ
   くるか。
  ・新理念の地域づくり
  ・観光ベンチャーを作り上げる。ニセコのラウフティングなどのよう
   な。
  ・サステナビリティ(持続発展可能性)

  地元・足利から、足利工業大学非常勤講師、産業考古学会評議員 日下部
 高明 氏が、
  バス観光の弊害、15〜30分の施設巡り観光!
  これの脱却
  木村尚三郎氏の著作「ヨーロッパの窓」の視点が必要。

 ●モダニズム(近代化)遺産の魅力注入で,中世史一点豪華主義観光を足利市はめざす。
 ・行政努力(基幹観光資源整備)と観光客増加の成果
 ・国史跡・足利氏宅周辺整備、足利学校復原、日本一の大藤フラワーパーク開設
 ・文化財案内ボランティア養成と講座 現在21人。
 ・文化庁「歩き・み・ふれる歴史の道」関東ブロック大会への挑戦
 ・足利モダニズム遺産発見ガイドの製作と小学生配布。
  ・ニューツーリズムへの布石。

 足利においては歴史・文化・自然の更なる開発が必要で、そこにモダニズム遺産をくわえ
 ニューツーリズムを実現すべき。そのためにはこれ以上のモダニズム遺産の消滅を行政と
 協力し食い止めたい。
と,情熱溢れる地元報告をされた。
 この3氏の提案・報告を受け、(財)社会経済生産性本部研究主幹 丁野 朗氏は、本日の分科会のキーワードを再確認しようと,提起された.
  1.ニューツーリズムという共通認識の獲得
  2.今までと異なる資源を使う。
    従来型の観光の視点、売り方、売り子の再編成・
  3.ニューツーリズム資源を活かすための
    ソフト、ハード的環境整備、施策。
  4.事業推進型組織、支える資金
  5.商工会議所の役割。

とまとめ、以降意見交換に移った。

 心は「なんとか、市内視察を終えて足利・一茶庵蕎麦屋にだけでもいけないものか」と蕎麦屋根性で思案していたが、突然異変がおきる。

 小樽市観光基本計画策定委員会のアドバイザーでもある梅川氏が裏切って
 「北海道小樽から観光カリスマの小川原が分科会に参加している」
などと、何の前振りもなく、いきなり紹介をわざわざしてくれる.
 小樽に何度も調査等でこられているコーディネーターの丁野氏までが同調し、意見を求めてくる。
 ずるい! 全くあてられるなど予想もしてない。 
 観光カリスマなど受けるんじゃなかった!
 後悔先にたたず、・・・焦りにあせる。

kaku  ままよと、自分の口から出てきた言葉は、
   「日本商工会議所が「まちづくり運動として観光振興をすすめよう」な
    どというテーマを打ち出したことに、小樽運河保存運動から三十年、
    つくづく小樽のまちづくり市民運動の一端を担ってきた一人として大
    変感慨深いものがある。
    (十年間のまちづくり運動としての小樽運河保存運動での行政と経済
   界、市民の町を二分する対立があり、その後十年の小樽観光の爆発と裂けた綻びを繕
   う期間があって、更に十年今まさに行政・経済界・市民のパートナーシップ型観光ま
   ちづくり運動を押し進めている最中だが、集客型観光は完全に陰りの段階にきた。)

    エリア観光に参加するものの実感として問題は、日商観光小委員会報告「地域にお
   けるニューツーリズム展開に関する提言」が全国の商工会議所において「観光まちづ
   くり」を共通認識化されること.
    それを地域に持ち帰り,全国の地方都市の観光まちづくりの「軸」にすることの徹
   底である(日商観光小委員会と地域商工会議所の間の温度差の克服である)
    どうしても,地域では行政と市民運動が対立する構造が生まれやすい中で、地域商
   工会議所こそがその間に入る果たす役割は大変大きい.
    (豊後高田商工会議所さんのようなリーダーシップの発揮事例のように)本大会を
   契機に全国の商工会議所が意識改革に転換していくことを期待したい.

と述べるの精一杯.
 というか,そう発言したつもりだ.
 がらにもなくアガッテいた・・・.

 で,私の分科会参加はおわった.
 
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