北海道しりべし(後志)エリアの広域観光ウェブサイト
しりべしiネットが、昨年に続き再々リニューアルを計画し、12月その新サイトが立ち上がった。
ご覧の通り、画像・サムネールが記事へ誘ってくれる。
それまでは、しりべしiネットは、使用しているCMSというブログのひな形とでも言っていいか2つのひな形を併用していて、トップページに上げられる画像やサムネールの画像が2つのCMS間でやり取りしなければならず、大変面倒で、結果制限があった。
ナントカそれを解消する手立てはないものかと半年検討してきたが、無理と判断し、再々リニューアルを考慮せざるを得なくなった。
前サイトも悪いものではなかった。
サイトの他言語化に最適な最新のCMSと大変使用しやすいCMSとの組み合わせも挑戦だった。
が、とりわけ、しりべし(後志)エリア、20市町村の観光関係者や市民・町民・村民で日々アップされる、20の町や村の情報告知である
「市町村だより」をブログにし、各市町村の記事投稿者の自由度=やる気を誘おうとする試みは、計り知れないものだった。
しかし、
ビジュアルという点ではテキストベースが
決定的に不評だった。
やる気を誘うための工夫が逆に仇になってしまっていた。
ブログのビジュアルさを巡る論争は、おもしろかった。
20地域の情報をアップしてくれる仲間が、その
「テキストベースのデザインをビジュアルにできないか」
と意見をだされ、しりべしiネットを運営管理する「一般社団法人・しりべしツーリズムサポート」事務局は、持ち帰って検討した。
前サイトに思い入れを持つ者は、
「ビジュアルさを求めるのは理解出来るが、2つのCMSを統合して運営しているサイトは、画像のCMS間のやり取りが複雑で大変困難、それいう技術的な問題より大事なのは、
ビジュアルにしてそれでアクセスが上がるという考え方だ。
それは間違いではないか。
要は
コンテンツ、日々アップされる情報の鮮度や記事の中身・
質の問題を抜きにして、ビジュアル=アクセスがあがる、という理解は間違いだ。」
という主張だった。
実に正しい意見では・・・あった。
が、それはサイトクリエーター的発想の人が陥りやすい発想だった。
アクセスユーザーがサイトをどう見るかは、確かにそうだ。
ビジュアルさが保障されたからといって、発信情報の鮮度・内容・文章の洗練などが充実していなければ、次第に敬遠される。
しかし、
1年365日、自らの市・町・村の観光情報をアップする仲間の「やる気」を如何に持続し継続していくのか、という情報発信側の「気持ち」を最大限に引き出すサイトでなければ、そもそも20の市町村の人々の連携による地域情報発信サイトは立ちゆかない。
しりべしiネットを支えているのは、
・アクセスされる方々
と、
・1年365日、自らの市・町・村の観光情報をアップする仲間
の両者が相まっていることであり、そのどちらかが欠けても成立しない。
しりべしツーリズムサポート事務局は、
地域の仲間の「やる気」の持続・継続こそを最優先した。
その仲間が、自分が上げる記事に如何にアクセスされる方々を引き寄せるかで苦労されるのであれば、それを裏で支えるのが事務局の役割と確信していた。
それで、再々リニューアルに踏み切った。
なかなかアクセスがよろしいようだ。
冬道道路状況アップが頻繁にアップされる。
後志20市町村の全施設データを網羅した「
後志倉庫」は、
岩内町が先頭を切り、それまで画像制限があったのが解除されて俄然張り切られ各施設の外観・店内・メニューをアップすると張り切っているという。
しりべし(後志)館内の20の市町村のあらゆる観光データをデータベース化したものが「後志倉庫」だ。
概して、観光データベースはサイトクリェーターにはなじみは濃いが、観光現場ではデータベースと言ったとたん自分たちのものではなくなっていく。(^^)
しかし、観光データベースほど更新頻度が、つまりメンテナンスが必要なものはない。
一度入力されたデータはすぐ過去のデータになる。
閉店した施設、名称変更なった施設、開業時間や休日変更、施設内容やメニューのリニューアルなど常に変化するのが観光データベースであり、それを日々メンテナンスできるのはその町や村の人たち以外にない。
20の市町村の人々で内容を充実させ育てていくのが観光データベース=後志倉庫なのだ。
それをメンテしやすいブログでやれる。
MySQLだ、Perlだ、phpだと専門用語から解放され、地域の人々が自ら構築でき、メンテが出来、使用しやすいデータベースを手に入れることが出来た意味は着実に浸透されていくだろう。
しりべしフォトギャラリーは、画像アップへの地域温度差=わが町への誘いの意欲度がよくわかる(^^)
この地域の仲間の「やる気」が醸し出されてきているのが、しりべしiネット事務局=運営管理する
一般社団法人・しりべしツーリズムサポートの無上の喜びだ。
よくある、知ったかぶりの、上から目線で、デスクに座って効果主義的発想で、いい記事を、いい文章をと叫べば、そうなる世界じゃない。(^^)
コンテンツ、日々アップされる情報の鮮度や記事の中身・
質の向上は、
いいツールがあって、
やる気が出て、
初めてチャレンジ心を生み出す。
だから、しりべしiネットのニューサイトは右コラムに
「人気記事ランキングトップ10」
を表示し、
各市町村の投稿記事数や
最近コメント
などを表示・設置した。
地域へ号令かけるなんてことではなく、自分たちの発信する記事がどういう評価を受けるのかをそれで知って頂き、それを次の記事アップに活かす。
あくまで自主性の世界。
そう思いたがっている。
財政的には大変辛い決断だったが、しりべしiネットの再々リニューアルをやりきって迎える新年は、お酒が美味いのは間違いない。