昨年の正月は、一昨年末の怒りがおさまらないまま迎えたものだった。
今年は、その怒りは薄らぐどころかもっと深度と濃度を増し、深く深く胸に巣食ったままだ。
もはや日本の全ての政治勢力は、悉く賞味期限が切れてしまった感がある。
が、昨年末大往生された、峯山冨美・小樽運河を守る会会長の残された言葉がある。
「ただ漫然と 平々凡々に地域に住むのではなく その地域を知り 深くかかわりあって生きていく それこそが『地域に生きる』ことであり、まちづくりなのです.」
という言葉を噛みしめながら、だからこそ一層叫ばにゃならん、と。
昨年末も落ち着いて賀状などという空気ではなかった。
今年も、京都・桂離宮の襖の取っ手のデザインを拝借した。
桂離宮のテーマは「月」。
その月をモチーフにして・・・
漢字の「月」を、襖を開け閉めする際の取っ手のデザインに用いる感性。
怒りと諦めがどんなにはげしくても、この感性を見習いたいものだ。