堺町通りナイトマーケットの二日目。
雪あかりの路来場のお客様の、小樽運河側からメルヘン交差点方面に向かってくる堺町通りの午後七時。
昨年まで、五時、六時にシャッターが降り、ただガス灯だけが寂しく灯っていた堺町通り、北一ガラスさんの前が・・、このような賑わいを。
ヒアリングして歩く。
とあるお菓子屋さんは、五時から七時代の雪あかりの路初日の売上は、なんと前年比140%増、と。
とある喫茶は昨年初日の8万円アップだ、と。
スィーツの複数店舗を展開するお店も、五時〜七時はどの店舗も昨年比アップ。
私のよく知る堺町居酒屋も昨日は、満席・合席状態。
社長自らが、ホールスタッフになって注文取りに追われていた。
午後七時過ぎ、いきなりの大雪。
堺町を巡るお客様は、蜘蛛の子を散らすようにラーメン店などに入っていく。
窓硝子越しにラーメン店を覗くと、お客様で席が埋まっている。
ちょこちょこ雪が降ってくれては晴れる、が飲食店には一番いいわけだ。(^^)
飲食やスィーツは、その意味で大変効果ある堺町・ナイトマーケットだ。
が、物販中心のお店がどうなのか?
それが、雪あかりの路の残る八日間、注目していかねばならない。
そもそもこの世知辛い世の中、道央圏からの訪問客が、果たして物販・お土産を購入するのだろうか?
もう道央圏の来訪客は「旅行」ではなく「遊行なのだから。
この辺が、物販中心のお店の工夫のしどころになるとは思う、のだが。
道央圏客はターゲットでない、道外客と海外客だけがターゲットとマスを対象とし、スマしていられるのか、という問題だ。
これは、雪あかりの路や堺町通り夜の賑わいづくり検討会議の主体的力量とは別次元の、個々の物販中心のお店のビジネス展開・工夫された営業路線の側面という問題ではある。
ということで、長い距離のある堺町通り、メルヘン交差点までお客様を誘導するには、今年の準備レベルでは、まだまだ弱い。
今回現場に張り付いてわかったのは、雪あかりの路メイン会場から堺町通りに足を運ぶお客様はほぼ札幌宿泊で、札幌に21時、22時には着き、ホテルに戻りたく、その時間に合わせてJR小樽駅、JR南小樽駅に向かわれてしまう。
つまり、お客様の堺町通りの夜の流れは、何も工夫をしなければ20時が限界ということだ。
最短三〇分で札幌に帰られるJRの便も、19:58小樽発エアポートが最後。
これが20時台と21時台に各一本走れば、この札幌宿泊客の帰りの時間も延びる。
しかし、小樽の雪あかりの路の夜がもっと賑わなければJRにお願いにもいけない。
そのお願いにいく資格奪取を今年から始めたわけだ。
↑雪あかりの路二日目、堺町の夜7時の人通り、昨年まで見られない光景。
雪あかりの路実行委の、張り切る第二世代スタッフが、雪あかりの路初日、心配して夜8時過ぎの堺町を通ったという。
8時過ぎの人気があまりないのに慌て、毎夜開催される雪あかりの路終了後反省会で、
「堺町通りナイトマーケットはやばい、効果がない、来年もやれるか?」
と、心配して言ってくれたという。
大変頑張ってくれているのだが、まだ若い。心配してくれるのは、大変ありがたい。
上記述べたような効果とまだ見えてこない結果とを、冷徹に見守る姿勢が、初めて試みる企画を本物にしていく。
夜20時から以降の時間までお客様を押しとどめる企画や準備も万全にしないで、そんな簡単にお客様が堺町を逍遙してくれるなら、苦労はいらない。
世の中は複雑に見えて単純だ。
堺町通りにもっと21時、22時までお客様の脚を止める様々な企画があれば、それは変わるという、こと。
堺町の複数店舗展開をしているあるお店の方が、雪あかりの路期間中の夜六時から堺町通りを交通止めにし、道路にカフェテリアを繰り出し、大道芸やミニイベントをやってみたい、と。
そう、こういう発想が今年の「堺町通りナイトマーケット」を仕切り線として生まれてくることが大事、イベントのもつ魅力なのだ。
メルヘン交差点を一大会場にするような企画を来年は・・用意する。
そういう企画を、堺町通りのお店が主体になって用意すれば、今年初めてやって上記のような効果がでてきてるのだから、その効果は歴然だろう。
雪あかりの路が終わり、堺町通りナイトマーケット参加店の反省会が楽しみだ。