登別・室蘭に行く途中の、深秋の北海道樽前山を車窓から。
風景は、心まで澄む時節なのに・・・
小樽近辺の山々も深秋。
先週は猛烈なスケジュールだった。
道東・道央の新ソバの出来は良くなく、後志の蘭越の新ソバ粉を手配し終えて安堵し、
隣村のチーズの入手を手配し、
女将の会計ソフトでの仕訳の馴れも落ち着いて、安堵したと思ったら、
手掛けた事業の事務所経理体制が思った以上に未確立で、その根っこから経理知識伝授のスタートを切り、
蕎麦と落語の会のチケット販売をブログでアップ。
登別・室蘭から若者がわざわざ小樽まで来て「観光まちづくり」で一発話をと依頼されていて、若手経営者の会議で観光まちづくりと広域連携を語る。
あまりにも綺麗にまとめすぎる年次総括を聞かせられ、私の話はどうだったのかは、残念ながらなく、何をしたいのかと問いかけたかったが初めての顔合わせなので我慢(^^)
登別温泉街にある宿泊先にはLANがなく、これで海外客誘致かと時間をもてあまし、夜の温泉街に出る。
二〇年前は、深夜まで宿泊客で溢れかえっていた温泉街、かって呑んだスナックの姿もなく、今は猫一匹姿みせず、シャッターとネオンだけが空しく灯る夜の温泉街。
「温泉街観光」と「町全体の観光まちづくり」を志向する若者たちのと間にある、巨大な溝にため息が出る。
その姿が、自分の街の観光ストリートを思い出させ、急に凝りを覚えた背中から首を温泉でほぐすが、一泊ではとても無理。
帰樽して全道博物館学芸員の研修「ミュージアムマネジメントフォーラム」打ち合わせ、
中座して商工会議所正副会頭で事業進捗のレクチャー、
とって返して「ミュージアムマネジメントシンポジウム」パネラーをし、そして交流会、
翌朝、給与計算と鰊番屋修復工事最終契約書チェックし、即札幌での東北・北海道の同業組合の会議と交流会、
翌々朝は、鰊番屋修復工事入札公告打ち合わせ会議、夕方市議の市政報告会、
終わって建設コンサルタント協会さんとの雪見酒。
・・・やっと少し心は落ち着いて。
が、身体の方は悲鳴をあげ始めている。
歯は疼き、目は眩み、耳鳴りしようともいつでも酔って候状態。
少し休ませないと、痺れが走る左足と澱が溜まって重い腰、腰が爆発する前兆だ。
時勢に乗らず、独自の人生を生きている人々との出会いを積み重ねてきた。
各人各様ではあるものの、やはりどこか共通する特徴がある。
その特徴が相まって、容易には屈せざる何かを、皆さんそのうちに秘めている。
それは、含羞であり、いたずらっぽさであり、自省であり、ユーモアであり、虚無であり、不可思議な明朗さであり、感じることの過剰さである。
でも、それらの一つが欠けると・・・。
それで、調整という作業が生まれる。
柄にもない役目だ。
友は怒らない私を・・・老いたと笑ってくれる。
季節は天候を一様にはさせない。
時雨もあれば、暖気もあり。
あるいは風もまた折折に。
このような冬の日の変わりやすき中、常かわらぬ晴朗なる心のありようを持つ。
「志、堪忍、器」、人が自分で大きく出来るものは、それは「器」と改めて思いつつ
霜月に。