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  • 2017.07.26 Wednesday

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    大分県は「なんていいかげんな県」と言われていいのだろうか?

    • 2010.07.26 Monday
    • 00:03
    JUGEMテーマ:観光まちづくり

    大分県庁 ったく!
     大分県というのは、ナンテいいかげんな県なんだ !!!
    と、やっぱり言わねばならない。

     本年2月、大分トリニータ青野社長が、観光庁長官・溝畑宏氏の、大分トリニータ社長時代の経営責任を調査し、株主総会後に明らかにすると公言したのにも関わらず、4月になっても5月になっても6月になっても、今や既に7月の下旬になっても公表しない。
     やきもきしていたら、今度は8月になると・・・怒髪天 !!
     
     そんなに大分県は、溝畑氏を庇いたいのか、庇いたい理由が、何かあるのか?!

     昨年、大分トリニータは経営破綻状態に陥り、溝畑宏前社長(現・観光庁長官)は引責辞任した。
     大分トリニータは莫大な負債を抱え、J2に降格、県や地元金融機関、Jリーグ等の支援を受けながら今も依然として瀕死の状態にある。
     しかし溝畑氏は引責どころか、この辞任劇のさなか、同じ京都生まれの旧知の中である前原国交大臣と密通し、観光庁長官のポストにいきなり「天上がり」する大出世劇を演じていた。
     この厚顔無恥に、大分県民や関係者は呆れ果て激怒した。
     大分トリニータが経営破綻状態に陥ったのは、溝畑前社長のムチャクチャな経営によるものだと、県民なら誰しも知っていたからだ。



     その県民の声に押され、本年2月17日、
     大分県議会総務企画委員会・(大友一夫委員長、麻生栄作副委員長/当時)
    に参考人として出席した大分トリニータ青野浩志社長(溝畑前社長の後任として大分県庁より出向)は、
     10億円超の債務超過
    が生じた溝畑前社長の経営責任について、外部専門家による調査を行うと明言した。
     この発言を確かめるべく大分県議会の「会議録検索システム」にアクセスしたが、これは
     「議会本会議会議録」
    のみであり、総務企画委員会については検索できない。
     つまりWebでの閲覧不可で、これは実質情報非公開に等しい。
     こんな時代遅れの議会があったのかと、これ又ついでに怒髪天 !、
     大分県に失望。
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    角界改革・・・??

    • 2010.07.24 Saturday
    • 05:48
    相撲番付519

     お客様から平成22年7月場所・名古屋場所の番付をお土産に頂き、お店に飾った。
     大相撲番付、最高のインテリアである。
     色々騒がれた大相撲・名古屋場所は白鵬が大鵬に並ぶ四五連勝をマークしたが、TVでは残念ながら・・・

     番付をみながら・・・思う。
     しかし日本人てぇのは、その集団ヒステリック症状相変わらずと。
     大相撲賭博問題も、今さらながら大騒ぎするするのはナンダかなぁ〜、と辟易している。
     そんな騒ぐほど、心身ともに健全な生活を皆さんされておられるのか、と。(^^)
     
     日本相撲協会特別調査委員会が、
     「相撲力士は狭い社会で育ち、外を知らん、ここを改革せい
    と宣ってきた。
     その矢先、特別調査委に委員を出している「日本プロスポーツ協会」が、夏場「維持員席」整理券を暴力団組長に流していたのが発覚した。
     特別調査委員の日本プロスポーツ協会副会長は辞任する羽目になった。
     日本プロスポーツ協会そのものが大相撲「維持員席」整理券の流布経路・温床であったということは、その協会傘下のプロスポーツ団体はどうなっているのか?

     「狭い社会・外を知らない」などという指摘は、実は何も本質的なことを語っていない。
     若い10代から部屋制度の中に放り投げられて、ただ番付を1枚1枚登って行くことに全てをかける、そもそも狭くて閉ざされた世界だから成り立つ世界で、世間など知らないのは、当然の「ゴッツアンデス」世界だ。
     そんなことを言って何か指摘したと、言った本人が勘違いされているのではないか。
     
     特別調査委員や独立委員会委員は、大変なのだろう。
     が・・・、角界の改革などそう拙速にできるものなのか?

     民主党とダブル。
     マニフェストに縛られて、即効性に引きずられ、にっちもさっちもいかなくなっている姿が、そこにダブってみえる。 
     国民は、拙速な対処など求めていない。
     任期4年でどうできるのか、1年目、2年目・・・と行程を明らかにし、それをどう実行しどれだけ達成したかを見守ろうとする。
     そのプロセスでの説明責任を求めているのに、政権を取ってナンデもやれると錯覚し舞い上がった。
     そもそも政権担当能力など未知数でやらせてみるか、と思っただけなのに。

     誠司・・じゃない、政治も角界も、どう立て直し、どう文化の香りを残し、どう時代にあわせるかの「本腰」をいれることこそが、求められている。

     古い時代から生きてきた伝統文化には、複雑怪奇・魑魅魍魎ともいえる勢力の絡み合いが当然あって、それを「負の遺産」という要素をもってあげつらうだけでは、何も語ったことにはならない。
     ましてや「負の遺産」だけを取り上げ、それだけをワンタッチで取り外して捨てればいいでは、根本解決にならない。
     かつてバブルの時代、リゾート開発をどの省庁も後押しし、困窮する地域はそれを押しつけられて地域は対立しながら「悪魔の選択」に走った。 結果は暴力団顔負けのツケ馬つきの一層の負債を抱えてしまう羽目になったのは、記憶に新しい。
     そして、そのツケ馬つきの負債を二束三文で買い抜ける再建屋を跋扈させるというアフタフォローつきだから恐れいいる。
     
     角界改革の「独立委員会」のメンバーの早大元学長が、「大学の管理強化や学生運動セクトを追放した実績」だけで選ばれたらしいが、大学と角界の世界を同じにみたら火傷するだろう。

     かつて、小樽運河保存運動時に私達は今のフリーマーケットの走りといえる素人出店を「テキ屋」ばりに仕切って、小樽運河を450軒以上の出店に二日間で30万人以上のお客様を招き入れ、運河を人垣で包み込んだものだった。
     全て若者が準備するイベント・ポートフェスティバルと銘打ったものだった。
     警察が祭りから「暴力団排除」を狙って協力をしてくれ、お祭りに必須の「テキ屋」を排除し、素人のみの出店の場所割りも警察の柔道場でやったものだった。
     その説明会に本物の「テキ屋」が素人を装い紛れ込んでいたらしく、夜、テキ屋組合の親分が子分を沢山連れて弊店に現れ、お客様は逃げだしスタッフはびびり商売にならないので、改めてテキ屋組合の親分のお宅にお邪魔するということで引き取ってもらった。
     母と連れ合いは、まるで殺人鬼の中に私が行こうとするかのように騒ぎ立てた。
     翌日、実行委は「テキ屋」=「暴力団」=「恐怖」で紛糾し、結局一番年かさのYと私二人で親分宅にお邪魔した。
     黒いスーツの若衆達に回りを囲まれて座り(^^)、親分と対座した。
     日本テキ屋道の歴史から数時間も話をしたが、結局は、
     「おまえらの小樽運河の祭りわな、俺らの世界では『大旗』というランクでな、
      北海道では北海道神宮例大祭とお前らの祭りだけが『大旗』クラスだ、後は
      皆中旗・小旗のランクだ。
      そこに小樽のお祭りを仕切る俺らがいないとなったらメンツがたたねぇんだ。
      どうしてくれる。
      テキ屋参加も認めろ。」
    という話だった。
     利害とメンツだった。
     450軒もの出店申請がある祭りで、テキ屋が素人の振りして来ればいくらチェックをしても無理で、イベントがオープンしたら「テキ屋」だったとわかると今度は実行委や一般出店者が大騒ぎとなり混乱もする。
     出店出店者リストを警察に見せチェックを受けるなど、とんでもないことだった。
     で、一ヶ月間、親分のお宅に通い続け、
     「親分のメンツもわかる。
      だったら明らかにテキ屋とわからない容姿になるのを約束して貰いたい。
      出店の列の角々だけ場所を実行委がキープする。
      他の町のテキ屋組合の親分衆が様子見にきても小樽では親分が仕切っているという風
      になる。」
    と・・・、それで手打ちした。
     Yと私には「テキ屋も人間だ」という思いが底流に流れていた。
     親分の横に座る子供時代から顔見知りの若頭風の子分もホッした表情を浮かべて。
     あとで、○暴担当刑事に、Yと私はしこたま叱られたが・・・。
     しかし問題はそれからだった。
     それ以降、警察は小樽の様々な祭りにこの小樽運河保存のお祭り・ポートフェスティバルの出店モデルを導入し、「住民主体」という美辞麗句でありとあらゆるお祭りからテキ屋を排除していった。
     その結果、どのお祭りも素人の「くじ引き」出店だらけの気合いのない縁日となってしまい、結果、祭り自身の勢いを失っていき、どの祭りも廃れていった。
     そもそも、危なく妖しく面妖な空気・雰囲気が祭りの縁日にとって重要な要素だったのに、それを排除して祭り自体の濃さを薄めて見かけだけの健全さを追ってしまい、祭りそのものを重態患者にしてしまったのだった。

     今の相撲協会の改革論議が、それにダブル。

     独特の部屋制度があり、師弟制度があり、番付取組の編成もあり、興行という世界があって成り立ってきた。
     それを弄れば弄るほど、現在の大相撲とは全く別個の、文化と伝統の香りもない、清潔感だらけの味も素っ気もないものになっていく・・・のは必然だ。
     国際化という大儀の中でポイント制になってしまった柔道がその先例だ。
     
     勿論、暴力団が巣くい賭博の温床になることを許すなど言外だし、部屋で死傷事件が起こるのも論外だ。
     兎に角、部屋持ち親方に金さえあればすぐ部屋株を買えてそれで大相撲理事会メンバー候補になれるシステムが問題だ。
     現役時代の活躍とスポットライトの照射度だけで親方になれるのが問題であって、弟子の育成や理事会運営などという能力は、引退までに備わるわけではない。
     賭博に手を出した力士達より、親方が問題なのであり、そこをどう克服するかしか、今の大相撲の生き延びる展望はない。

     賭博賭博というが、世間ではパチンコや競艇・競馬が許され、裏では関係省庁に権益を牛耳られている。
     それをみてTOTOやロトが作られ、暴力団も顔負けのアガリと利権と天下り装置に群がったのはどこか?
     他方で、違法カジノがあり、違法野球賭博があり続けた。
     世間でも、ゴルフや麻雀、トランプでウマがあり続ける。
     浜の真砂は尽きるとも・・・
     なのに、皆、善人面だけするヒステリック症状は・・・ゴメン被りたい。

    20100723 本物の「硝子の街・小樽」になるために、第二回小樽がらす市

    • 2010.07.23 Friday
    • 00:00
    JUGEMテーマ:観光まちづくり
    2010第二回小樽がらす市表519
     小樽では、明日から第四四回おたる潮祭りが三日間に渡って開催されます。
     この期間のもう一つの目玉のイベントが、
     「第二回小樽がらす市」
    です。
     小樽はこの二〇年の観光小樽で、ガラス・寿司・オルゴールの三点セットで奔ってきました。 
     が、本当に小樽市民が私達の『まち』は硝子の街だと自ら誇るような『まち』になったのか、という自らの問いに応えようとしたのこの「小樽がらす市」なのです。
     今から三〇年前、地場の小さなガラス販売店の店主が試みた「ランプ」販売がヒットし、それからの努力で「北一ガラス」は全国に名をとどろかせるまでになり、グラススタジオインオタル工房の誕生から今では市内に24のガラス工房がその腕を競うようになり、小樽運河・堺町にはガラス販売観光施設が軒を並べるようになりました。

     しかし、お土産品としてのガラス販売は全国の観光地のモデルパターンとなり、今や珍しいものではなくなってしまいました。
     観光二〇年のわが小樽もそうです。
     更なる「硝子の街」に、本物の「硝子の街」になるためには、市民や札幌圏の人々がそう認めないと発展はありません。
     そのために、瀬戸物の『まち』、陶器の『まち』が瀬戸物市を永年開催してきたように、小樽市民にもっともっと硝子に触れてもらい、日常生活で硝子が何の衒いもなく使われ楽しんで貰う、そういう『まち』になっていきたい、という願いで昨年からスタートしました。
     合い言葉は、「本物の硝子の街」!

     是非、ご来場下さい。

    2010第二回小樽がらす市裏519

    2010第二回小樽がらす市参加リスト519
     ↑ 小樽がらす市参加工房リスト! クリックすると拡大します。

    【茨木家中出張番屋!その5】:番外編・番屋写真集!

    • 2010.07.22 Thursday
    • 13:20

    JUGEMテーマ:観光まちづくり

     
      gallery_top_470

     茨木家中出張番屋修復顛末記を書き連ねているが、どうもリアル感が足りない。
     で、祝津ニシン番屋再生物語ブログが再生なった茨木家中出張番屋の写真集をアップしてくれた。
     修復前と修復後の建築写真専門のカメラマンの画像だ。
     まだ、一般公開する管理運営体制ができていないので、それが軌道に乗るまで写真集で我慢をしていただきたい。

    消費税云々じゃない、民主党はナマイキだったから・・・

    • 2010.07.13 Tuesday
    • 15:55
    お灸
     ところで民主党、大敗でしたね。
     予想通りの結果・・・

     昨年の夏以来たった10ヶ月でどうしてこんなに脆くもコケちゃうんだろうか。
     昨年の政権交代直後、大勝に浮かれて参議院選は大敗するのではないか、とお客様でこられた連合幹部自身が言っていた。
     わかっていてなら・・・つくづくバカだべやと・・・

     菅が「普天間」と「政治とカネ」の論点をすりかえる煙幕戦術として、いきなり消費税を繰り出して来てそれはまんまと効を奏したのだけれど、プラスには働かなず、マイナスにしかならなかった。
     策に溺れた。
     同じ消費税アップを言う自民党は議席を伸ばしたのだから、それから見てもマスコミが騒ぎ立てるように消費税を言い出したこと自体、それほど問題じゃない。
     もちろん、まだ政権交代に目覚めていない有権者、あるいは、自民党政権でメシを喰って来た勢力やマスコミの袋だたきもあったけれど、それだけでもない。

     国民はバカじゃない。
     今、自宅にある電卓では桁数が足りないくらいの国の借金を解消していくのに、政府が国民に負担を求めないわけはない、ととっくに解っている。
     が、他の政党・官僚・経済界しか見ないでの、唐突な消費税アップの国民への提起の仕方に呆れ果てた。
     社民や国民新党が、民主党との違いをクローズアップする為にした消費税アップ反対の態度表明など国民は歯牙にもかけないことは、今回の彼らの議席数をみれば明らかだ。
     確かに劇場政治を小泉で見せつけられ、昨夏の政権交代で国民は自分の投じる1票がなにか時代を突き動かすという感触を国民は手にした。
     しかし、有権者はどこでその気分や空気に対し我に戻り立ち止まり、ブレーキをかけるかまでは経験してしていないので、ブレーキとアクセルペダルの踏み加減がまだわからないだけだ。
     一部当選した有名人タレント候補もいたわけだが総じて落選したタレント候補者の当落がそれを如実に表している。
     これを知ったかぶりして「衆愚」などと済ましている評論家も、一緒にゴミ箱に投げ捨てたい。

    続きを読む >>

    観光まちづくりとテロワールと・・・

    • 2010.07.03 Saturday
    • 00:06
    JUGEMテーマ:観光まちづくり



     昨年末の「本保観光庁長官更迭」事件を取り上げてから、そのテーマは前回で20本目となった。(^^)
     21本目の本記事のタイトルは、
     「観光まちづくりとテロワールと・・」
    だ。
     いくらあぶないもう一人の蕎麦屋親爺だからといって、勿論テロルではない(^^)
     BSフジで同名の韓国ドラマがあるが、それとも無縁であることをあらかじめお断りしておきます。
     さて過去の20本の記事をリストにすると・・
     よくまあ、書いてきたモノだ。(^^)
     記事アップの際、色々話し合った仲間と乾杯したい。
     最近の新聞は記事にはしても全般的にフォローがない。
     最初の記事など入口にしか過ぎないのにである。
     観光まちづくり現場こそが、国の観光「政策」という根っこの問題として観光行政・国交省行政をじっくり追いかけていくよりないわけだ。

     国交省の建設業と地域の元気回復助成事業で選考された茨木家中出張番屋修復工事に私も係わり、1年半をかけ工事は終了した。
     修復工事が完了した番屋の活用策をこれからじっくり築いていかねばならないのだが、ひとまずは一段落しこの1週間、実は呆けていた。(^^)
     深夜家族が寝静まってから一人ワインを味わう気分を久方振りに取り戻し、つらつらと考える。
     先月、完全放電しに伊豆・修善寺温泉の隣・湯ヶ島温泉に行ってきたときの会話が浮上する。
     泊まった旅館の女将さんが、
     「北海道からですか! 何か北海道も中国からの観光客が多いのだそうですねぇ?
      箱根もね、凄いらしいです、中国人観光客が!」
    と言ってきた。
     伊豆ではあまり中国人観光客の姿はみかけないで済んでいたのに、おいおい、修善寺や湯ヶ島温泉でも中国人観光客の話かい、と正直憮然としてしまった。(^^)

     天下の険として名高い景勝地、神奈川県の箱根の大涌谷。
     そこに行くと、あちらもこちらも見渡す限り大群の中国人観光客でごった返しているという。
     箱根の随所にある日帰り温泉も同様、露天風呂であれ内風呂であれ声高の中国語や哄笑が縦横無尽に飛び交うという。
     日本人観光客は圧倒されて風呂場の片隅で息を殺し、申し訳なさそうに肩をすぼめるばかりだ、と。
     その伊豆からの帰り、大学生の娘と合流し立ち寄った東京の秋葉原も同じだ。
     娘はiPadを買わせようという魂胆だったらしいが、逆に就活のテクを喫茶店で叩き込んで切り返して来たのだが、その秋葉原のまちなかも大型家電量販店も朝早くから押し寄せる中国人観光客で溢れかえるという。
     道を行く日本人たちは、持ちきれないほどに大量に買い物をして歩き回る中国人客の恐るべき購買力やエネルギーにただただ唖然とするばかりだという。
     そして、わが北海道の阿寒湖や能取岬も小樽も中国人観光客が激増している。
     道東を舞台にした中国映画「非誠勿擾」が中国全土で大ヒットしたためだ。
     街も旅館も中国人観光客の受け入れに大わらわらしい。

     中国人観光客は確かに増えている。
     例えばプリンスホテルグループに宿泊した中国人観光客は、2009年度は前年比なんと50%増の11万人を記録したそうだ。これは驚異的な伸びだ。
     中国人観光客は儲けを運んで来てくれる。
     中国人観光客が日本での買物に使う金額は、2007年の調査で1人あたり11万6,000円(JNTO調べ)、最近の調査では13万円(三菱総研調べ)だそうで、これは米国人のなんと4倍超。財布の紐の緩さが最大の魅力だ。
     そんなこんなで経済効果は、2008年の1,200億円から2012年には4,300億円に増加すると言われている。
     まさに不景気が続く日本にとって恵みの慈雨だ。
     政府が主張して来た「観光は成長戦略である」というのは、こういうことだったのかと、改めて実感する。

     中国人観光客は今後更に想像を絶するほど激増していく。
     この7月1日から、中国人の個人観光客向けビザの規制要件が大幅に緩和された。
     最大の緩和要件は、年収制限を25万元(約340万円)から6万元(約80万円)に減額、又は大手企業に勤めているかゴールドカードを持っているか。
     家族で誰か1人だけでも条件をクリアすれば、家族にも発給する。
     加えて、ビザ申請発給窓口を、現在の北京、上海、広州の3ヶ所に、瀋陽、大連、青島、重慶を加えて7カ所に拡大し、ビザ申請を仲介する旅行会社も48社から290社に大幅に拡大する。
     要するに、これまでは中国の富裕層に限られていたビザ発給を中間層にまで拡大するということ。
     対象はこれまでの10倍!!の1,600万世帯(日本の全世帯数の3分の1に匹敵)。
     当面は4,000万人以上と見られているが、中間層ということで言えば、中国全土でなんと4億4,000万人にも達するといわれている。
     これまで、中国人の団体旅行や商用への発給は75万人(2009年度)、2009年から始まった個人観光客への発給は半年で僅か7,688件だった。
     それだけでも、箱根の大涌谷は見渡す限り中国人観光客なわけだ。
     それが規制緩和によって、なんと10倍に・・・
     これはもう想像の範囲を遥かに超える。
     観光庁では、今年度は昨年より80%増の180万人を見込んでいるという。
     2009年度の訪日外国人は678万人で、2008年度比18.7%減だったが、中国人観光客に限って言えば100万人に伸びている。
     中国人観光客の日本ツアー熱は想像以上に旺盛のようだから、今度の個人観光客向けビザの規制緩和はたぶん爆発的な増加をもたらすことになるだろう。
     観光庁の180万人という予測は控え目に過ぎるかもしれない。
     国は観光を成長戦略と位置づけ、現在の678万人(2009年度)を、2020年初頭までには約3.5倍の2,500万人に増やし、これによる経済効果を14兆円、雇用効果を82万人と目論んでいる。

     前原国交大臣は観光を「財政出動のない成長戦略」として位置づけ、観光庁を新設した自公政権の数値目標を前倒しして、このような壮大な目標を掲げている。
     壮大な志たるや良いのだが、ここでふと現実に立ちかえってみる。

     重ねて書くが、現在の678万人だけで箱根の大涌谷は中国人観光客で埋め尽くされている。 
     それがこの7月1日のビザ発給の規制緩和によって10倍に激増する。
     そして更にあと10年以内で678万人を3.5倍の2,500万人に増やし、経済効果や雇用効果をめざましく成長させる・・・
     いい話じゃないか。みんなハッピーじゃないか、と・・・

     ちょっと待ってくれ。
     それでよいのか?
    と、言いたい。
     
     それを我々日本は、我々地域人は、本当に望んでいるのか?
    と、敢えて戸惑いたい


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