明後日と日曜日と、勝負の会議が2つある。
が、そのシナリオを色々考えていると眠れない。
で、国交省・建設業元気回復助成事業で5月選考された、「小樽祝津地区漁場建築修復と地域振興に関する事業」の推進団体・北後志風土ツーリズム協議会のブログを試作する。
小樽祝津地区のランドマーク的存在なのだが、もっとも損傷度合いが大きい「茨木家中出張番屋」をお国の助成を得て修復し、その修復なったニシン番屋を祝津地域のコミュニティセンターとして町内会館や各寄り合いやイベントなどに活用し、少々元気のない祝津地域を「たなぐ(皆で持ち上げる)」というわけだ。
小樽は歴史的価値を持つ資源が実に豊富だ。
生半可な気持ちで係ると、もう水を張った水田に足を踏み入れたときと同じようにその混沌とした歴史的価値が逆断層のように沖積した泥濘に、完全にハマッテしまう。
小樽・祝津地区もそう。
私が子供の頃、おたる水族館は「東洋一」と謂われたもので、その水族館と日和山灯台、そして回転する展望レストランを持ったホテル、そして国定公園の眺望と相まって小樽観光の一大拠点だった。
しかし、小樽運河観光が爆発すると同時に祝津地区の存在が薄れてき、次第に地盤沈下していった。
それを、祝津地区始まって以来の漁師・観光施設・地区住民が一体となっての地区活性化団体「祝津・たなげの会」を立ち上げ2008年から、様々な勉強会やイベントを展開してきた。
そんな「祝津・たなげの会」が頭を抱えたのが、祝津海岸を走る道々小樽海岸線(通称:番屋通り)の一番目立つポイントに立つ「茨木家中出張番屋」の存在だった。
外観は、見るも哀れなくらい老朽化で損傷が激しく、冬の積雪で倒壊などして道々上に崩れ落ちたらと道からは解体を相談され、所有者も一度は解体を覚悟した。
しかし、祝津・たなげの会は、番屋通りに群として立つ他の漁場建築群の趨勢にも影響するし、祝津地区のランドマーク的番屋こそを地区再活性のシンボルにしたいと、所有者とも話し合いを持ち、自分たちボランティアで積雪対策をしてしのぎながら、その修復を模索してきた。
しかし、修復には莫大な費用が予想され、もはや修復展望は無理かとなったときに、公募されたのが「建設業元気回復助成事業」だった。
即、申請のための地元受け皿環境づくりをし、5月申請を届け出し、北海道では20事業の申請の中、5事業の一つ(全国では104事業が選考)に選考されたというわけだ。
その事業の第一回協議会が8/11開催され、いよいよ事業が開始する。
色々な問題がこれから発生するだろう。
が、祝津地区を光らせ、蘇らせる、地元の「祝津・たなげの会」の皆さんの頑張りに何とか側面支援できなければ、小樽観光が笑われると思ってケッパルしかない。